2007 年7 月7 日、8 日に京丹後市内において近畿地区会員大会が開催されました。この大会は京都府、京丹後市、市民の皆様、京都府内12 青年会議所メンバーなど多くの方々のご協力とご支援を得ることではじめて成しえた事業でありました。私たちはこの大会を主管するにあたり、多くの方々と意志の疎通を図り、交流し協働することで当初予想もしなかった大きな力が生まれ、強力なメッセージを京丹後市へ、そして近畿一円に発信することができました。JC と市民が融合し光り輝いた瞬間でした。私たちはこの貴重な経験を今後の青年会議所運動に活かしていかなければなりません。そこに近畿地区会員大会を主管した意義があるのです。これから私たちが行う様々な活動において市民の皆様にとどまらず多くの方々と積極的に交流し協働することで、市民を巻き込んだまちづくりの大きな「和」を創り上げていこうではありませんか。
 
 2008 年は京丹後市が誕生して5 年目に入り、大きな節目の年を迎えます。私たちは地域に根ざした公益法人として、またこの地域に拠点を持つ青年経済人として、この京丹後まちの将来をしっかりと見据え、活力のある安心安全な、そして子どもたちが健やかに成長できる京丹後まちを目指し、責任のある行動を取っていかなければなりません。
 日本では格差が問題となっています。経済成長の恩恵を享受できるのは都市部のみで、地方ではほとんど実感することは出来ません。この京丹後市も例外ではなく、地域産業の停滞が少子高齢化、人口の減少を引き起こし、教育・医療・文化など都市部との格差を生んでいます。これは構造的な問題であるが故に、行政と地域住民そして地域経済とが一丸となって取り組んでいかなければならない課題です。私たち青年会議所は20 歳から40 歳までの年齢で構成されている青年経済人です。この世代の視点に立ち、活力のある京丹後まちをつくるために必要な政策などについて市民の間に議論を巻き起こし問題意識を高めていくことが重要です。また青年会議所の幅広いネットワークを活かし、京丹後市にとどまることなく多くの方々と積極的に交流・協働することにより経営能力や技術を高め、新たな事業や雇用を創出し、各々の企業価値を高め地域経済の活性化に貢献することが大切ではないでしょうか。
 全国的に地震や水害など自然災害が多発しています。京丹後市でも2004 年の台風23 号をはじめとして各地で自然災害の被害を受け尊い命が奪われています。災害はいつ何処で発生するのか誰にも予想できません。したがって日頃から災害に備えておくことは勿論の事、被災した人を皆でたすけあうという意識を高めることや、支援の「和」を拡げていくためのしくみが必要です。私たちは公益法人として、平時から京丹後市や関係諸団体と交流・協働することで災害発生時の被災者の支援のための協力体制を構築し、この京丹後まちにたすけあいの精神を育んでいかなければなりません。
 日本には独特の精神文化があります。「もったいない」という一粒の米を大切にする精神や、相手の身になって考え行動する「おもいやり」の心など、かつての日本には当たり前のようにあり代々受け継がれてきた「心」です。しかし現代人は溢れかえるモノの中で生活し、感謝する気持ちや捨てることへの抵抗感が希薄なように感じます。「もったいない」「おもいやり」の心を育むことは、家族を大切に思う心へと繋がり、さらには隣人を、生まれ育った故郷を大切にする心へと拡がっていくのではないでしょうか。先祖から受け継がれてきたこの精神文化を責任持って後世に残していかなければなりません。家庭と地域が一体となって取り組んでいかなければならない課題です。子どもたちが豊かな心を育むように、しっかりと日本の「心」を伝えていきましょう。
 
  公益法人制度が大きく変ろうとしています。地域にとって有益な事業を行えているのかが厳しく問われています。私たちが行うすべての活動において、京丹後市の様々な問題や課題を深く掘り下げ、しっかりとした目的を定め、英知と勇気と情熱を持って事業を遂行し、結果についてはその公益性を厳格に検証し次の運動へと繋げていかなければなりません。この積み重ねこそが公益法人として地域から信頼される唯一無二の道であると考えます。またメンバー一人ひとりが公益法人の構成員としての自覚を持ち、研鑽を積み交流を深め資質の向上に努めることで、社団法人京丹後青年会議所の公益法人としての存在価値を高めていく必要があります。
 
 私たちが青年会議所運動を展開するにあたって、会員を増やすことは非常に重要な意味を持ちます。京丹後市内に私たちと同じ志を持った仲間が増えることで、私たちの運動を市内各地に拡げることができるからです。さらに仲間を増やせば京丹後市内にとどまらず、京都府内、近畿一円、ひいては全国へ向けて私たちの運動や京丹後市を発信することが容易になります。まさにLOM の活力は地域の活力であると言えます。私たちの運動を理解し、一緒になって行動していただける若者の「和」を拡げていこうではありませんか。そして共に活力のあるLOM、活力のある京丹後まちを創りましょう。
 
  私たち青年会議所は、「明るい豊かな社会」の創造を目指し運動展開をしています。青年会議所運動の根底を成す理念です。しかしながら私たち青年会議所だけではその理念を実現することは出来ません。行政や市民、その他多くの方々と協力することではじめて「明るい豊かな社会」を創造することが可能になります。互いに手をとりあい勇気をもって行動し、そして「和の心」を拡げ、共に京丹後まちの未来を自らの手で切り拓いていきましょう。