スローガン




理事長所信

一般社団法人 京丹後青年会議所
2021年度理事長 小東 直幸

 2020年。突如として発生した新型コロナウイルスを起因とするパンデミックは、私たちの生活を一変させるとともに、これまでの価値観を変容させ、強制的に新たな時代へと突入させました。私たちは、常に生命と経済の維持の狭間で難しい選択を迫られ続けており、京丹後青年会議所にも容赦なくその波は押し寄せ、これまで当然のように展開してきた活動や運動も、様々な制限を受けることを余儀なくされています。また近年、AIやIOTに代表される第4次産業革命による技術革新は著しく、モノやコトの価値が変容し続けることで、常識をも覆す存在となりつつあります。
 時は遡り1949年。戦後の荒廃期において『新日本の再建は我々青年の仕事である』の理念を掲げ、青年たちの圧倒的な当事者意識のもと、青年会議所運動がスタートいたしました。それから16年後の1965年。「次代を担う子どもたちに夢のある素晴らしい郷土を残してやろう」の理念を掲げ、京丹後青年会議所の前身である峰山青年会議所が発足いたしました。当時の社会情勢に目を向けると、日本経済は高度経済成長期の真っ只中、このまちも例外なく好景気に沸き、とりわけ地場産業の代表的存在である丹後ちりめんは隆盛を極め、生産量はピークに向かい地域の経済成長を牽引していました。
 それから55年の月日が流れ、個人の価値観が変容し、社会情勢が激変した今こそ私たちは、創始の想いとともに時代ごとに展開されてきた歴史を胸に刻み、メンバー一人ひとりが『京丹後の再建は我々青年の仕事である』ことを自覚し、志を高くもち青年らしい失敗を恐れない運動を展開してまいりましょう。それこそが、このまちのあらゆる『起点』となり、やがてそれが繋がり拡がり続けることを信じて。




【誰ひとり取り残さないまちへ】

 時は2015年。国連サミットにおいて、世界共通の持続可能な開発目標SDGsが採択されました。私たちは、日本青年会議所から2019年に出された『SDGsを日本一推進する団体になる』という大号令に賛同し、SDGsを活動や運動に紐付け取り入れることで、知識や見識へと繋げてまいりました。しかし、このまちに目を向けるとSDGsはまだまだ浸透しておらず、その重要性が認識されているとは言い難いのが現状ではないでしょうか。
 今こそ私たちは、これまで培ってきた知識や見識を活かし『地域のトップリーダー』としてSDGsをこのまちに浸透させてまいりましょう。
 そのためには、食のもつ力を最大限活かすことで、自然や歴史といった人々を魅了することができる多くの魅力を、他の地域にも自信をもって発信できるまちへと導いてまいりましょう。そこにSDGsの必要性を浸透させることで、まちづくりにおける市民の共通認識としてSDGsを掲げられるよう、強烈に運動を展開してまいりましょう。市民一人ひとりが能動的にまちづくりに参画できる、誰ひとり取り残さないまちへとなるために。



【郷土愛溢れる子どもたちへ】

 時は2007年。この国は高齢化率が21%を超え、超高齢化社会へと突入しました。このまちにも例外なくその波が押し寄せ、現在では高齢化率35%を超え、他の地域と比較しても深刻な状況であるとともに、少子化や地域離れの影響も相まって、地域経済は衰退の一途を辿っています。果たしてこのようなまちの姿で、次世代を担う子どもたちに自信をもってバトンタッチすることができるのでしょうか。
 今こそ私たちは、運動の根幹に立ち戻り、子どもたちがやがて大人になった時、自信をもって郷土の魅力を発信できる『郷土愛溢れる人財』へと導いてまいりましょう。
 そのためには、このまちが歩んできた歴史を、体験を通して伝えることで強烈な記憶として刻み込むとともに、このまちの持つポテンシャルにテクノロジーを融合させ、希望溢れる郷土の未来像を子どもたちに伝えてまいりましょう。そして、私たち自身が自信をもってこのまちの魅力を発信できる身近な手本となるべく、子どもたちと共に成長できる運動を展開してまいりましょう。郷土愛溢れる子どもたちを育成するために。



【未来を見据えた組織へ】

 時は2007年。京丹後市において地域福祉計画が策定され、誰もが地域社会の一員として生きがいをもって暮らすことができるよう、様々な取り組みが展開されてきました。しかし現状に目を向けると、地域の繋がりが希薄化することで様々な問題が浮き彫りになり、近年頻発している災害時には、様々な状況を想定することが必要となっているのではないでしょうか。また、技術革新が著しい今こそ、私たちはいち早く対応することができる組織であることを、今一度認識する必要があるのではないでしょうか。
 今こそ私たちは、青年会議所のネットワークを最大限駆使し、時代に即した組織へと改革していくことで『未来の組織像』として地域を牽引できる組織へと変革してまいりましょう。
 そのためには、組織の歴史と向き合い、相互に協力し合える強靭な関係性を構築してまいりましょう。そして、近年災害が頻発する中で、様々な状況を想定しながら多くの人を巻き込み、組織の強みを活かした革新的な視点を用いることで、誰もが地域社会の一員として防災に繋がる運動を展開してまいりましょう。未来を見据えた組織へと変革するために。


【交流から生まれる明るい未来へ】

 時は2004年。このまちでは旧6町が合併することで現在の京丹後市が誕生しました。しかし、私たちも含めた地域の団体や企業に目を向けると、成長し合える良好な相互関係が構築できているとは言い難いのが現状ではないでしょうか。また、広域に目を向けると、他の青年会議所では姉妹JC等の交流が積極的に行われており、私たちが今後も継続的に成長していく組織であるためには、広域連携の重要性を今一度認識する必要があるのではないでしょうか。
 今こそ私たちは、組織全体としてレベルアップしていくために、個人や組織が培ってきた様々なネットワークを駆使し『繋がりの機会』を創出してまいりましょう。
 そのためにはまず、青年会議所の強みを明確に示したうえで、これまでの常識にとらわれない革新的な取り組みを通して、共に成長できる相互関係を構築してまいりましょう。また、広域に視野を広げ、新たな視点や繋がりを積極的に掴みにいきましょう。多くの繋がりから更に躍動する組織であるために。



【人の成長から強靭な組織へ】

 持続的な組織運営において、重要かつ確実に遂行しなければならない財務管理、そして効果的な事業を生み出す会議運営は、青年会議所の活動や運動を展開していくにあたり根幹となります。そして、メンバーの成長は組織力向上には欠かせない要素となります。
 今こそ私たちは、持続可能な組織として公正中立な運営を行うことで、自由な発想で運動展開し躍動する『組織の根幹を担う』事務局運営を行ってまいりましょう。
 そのためには、財務・コンプライアンス知識を向上させ、広域に運動発信できる抑止力を利かせてまいりましょう。そして、メンバーそれぞれの持つ資質を時代に即して向上させることで、組織力向上へと繋げてまいりましょう。強靭な組織として運動展開していくために。


【むすびに】

 時は2020年。私たち一般社団法人京丹後青年会議所は、多くの皆様のご協力のもと、創立55周年を迎えることができました。これは、創始より先輩諸兄姉が連綿と紡いでこられた紛れもない真実の歴史であり、かけがえのない財産に他なりません。私たちは、その真実の歴史に真正面から向き合うことで、新時代に即した新たなビジョンを掲げ新たなスタートラインに立つことができました。この激動の時代『令和』に生かされていることに感謝し、このまちのあらゆる『starting point』となるために強烈な運動を展開してまいります。

人は明確な目標を持った時、想像を超える力を発揮する。
今こそ私たちは、その体現者として青年らしく勇気をもち、
新時代『令和』に即した挑戦をしてまいりましょう。志高く。